私は25年前から色々な方に写真を教えていますが、講座を修了された生徒さんに久しぶりに会うと、大抵「最近写真撮ってないんです」という答えが返ってくるのが残念でなりませんでした。
そこで私は写真展を定期的に実施するグループを立ち上げたらどうだろう?
発表の機会があればみんな挫折せずに写真を撮り続けられるのではないか?
と思いたち、1996年に写真集団FOTOという写真グループを立ち上げ、主宰として写真展開催とグループ運営をおこなってきました。
あれから約20年…、私の慣れ親しんだフィルム写真は絶滅寸前の危機的な局面を迎えています。
ここ10年程、35ミリカメラから中判カメラに移行して作品をつくるようになった私は、フィルムという存在は自分にとってかけがえのないものだ、と改めて痛切に感じるようになりました。
現在フィルムで撮影している人は、同じ考えを持つ仲間に出会える機会が以前より少ないのではないだろうか?
フィルムを愛好している人なら、私のように今は中判カメラを使っている人が増えているはず。
ブローニーフィルムの作品で 写真展を開催する新しいグループを作りたい、と思い、写真集団FOTOを弟子の大東佐和子に任せ、定期的に作品を見せ合って切磋琢磨しながら互いに成長するグループとしてこの FOTO SQUARE を立ち上げました。
スクエア写真が撮れるカメラ(中判カメラ)は、まだまだフィルムカメラが主流です。
しかし今どきフィルムで撮るというだけで、面倒~と思われてしまうご時世です。
加えて、中判カメラにはほかにもいろいろ面倒なことがたくさん(笑)。
例えばこんな感じです。
などなど面倒なことばかり。
それでも正方形写真の世界に魅了される人は確実にいます。
そういうメンバーたちが集まるこのグループを、末永く続けていけたらそれはとてもうれしいことです。
1993年より私が開講している「FOTO写真講座」の在講生と修了生がおもなメンバーで、ギャラリー費用やDM制作費など開催にかかる費用をみんなで出し合い、これから一年に一回、入場無料の写真展を非営利に開催していきます。
ご興味を持ってくださったらぜひ我々の写真展に足を運んでくださいね。
お待ちしています!
FOTO SQUARE 主宰 河原 雅夫